今は活き活きしてるじゃん

時間はあっという間だ。仕事を辞めてとっくに半年が過ぎた。半年過ぎて今も変わらずだが、皮肉にもただ確実に心身は以前よりか良くなってきたと自覚している。

 

そう思えたのは先日会った友人に言われたことだった。彼とは去年の春先に会って以来会う機会がなかった。その時から仕事を辞めることは話していた。そのことが気になった彼は開口一番「気になってたけど、仕事結局どうしたの?」と興味津々で聞いてきた。その食いつき具合がやや鼻についてしまって「どうだと思う?」と聞き返してしまったが、結局辞めたことは伝えた。そして話していくうちに彼からこんなことを言われた。

「まあ前会った時は死にそうな顔してたけど、今は活き活きしてるじゃん」

こういうことを人から言われたのは初めてではなかった。何より、自分ではあの時隠していたつもりだった「死にそうな顔」や「辛そう」だったことが隠しきれていなかったこと、彼にすら見抜かれていたほど自分の表に出ていたことが驚きだった。きっと今回も彼に会う数日前までこんな感じは続いていたように思う。

 

このことがあった後に、見ていなかった山口一郎のドキュメンタリーをYouTubeで見ていた。一郎さんが体調を崩した時期についてのもので、何となく察してはいたがこの動画の中ではっきりと彼は「うつ病だった」と明かしていた。そしてそれを観ながら、自分の中で身に覚えのあること、だったり同じように感じたことを言っていて、他人事には思えなかった。一郎さんのSNSで「この病気になってから、一ヶ月先、一週間先ではなく、明日がどうか、それに集中している。」と投稿していた。昨年末から僕が感じていたことと同じことを言っていて、自分の発言かのように錯覚してしまった。もしかしたら彼ほどではないが、自分も軽度な同じ病気なのかもしれない。